薬王堂気まぐれ通信使bQ67   2004・9・7
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

9月7日3時前の近況報告!


台風18号通過直後の宇品港公園↑

ひどい台風18号でしたね〜
最大風速60、2メートル!
道路は水が溢れワゴン車が水中を走ります
一般道は屋根から落ちたスレートや瓦で氾濫し、宇品港公園は壊滅状態でした。
交差点ではなぜか船が横断していました。


交差点を横断する船↑


うちのロフトの窓はスレートが飛んできてガラスが割れ外壁にも突き刺さっていました
それにしてもこんな時に様子を見に出る馬鹿がいます。
アイスクリーム食ってる場合じゃあないのに・・・


早朝のつり橋・外灯がまだ点いています↑

5日・日曜日の朝、まだあたりが暗いうちから妻とドライブに出かけました。
久しぶりの密会です。
場所は『呉』に近い『宮内』と云う場所に行ったんです。
黒瀬川の下流域に着くころには明るくなっていました。
眼前の野呂山は霧をかぶり外灯はまだ点いています。
野呂山については先週お話しましたね!
昭和初期には海岸線の道が整備されてなく、宮内のこの辺りから野呂山を登り頂上付近で迂回して川尻や安浦に行っていました。
ここにはサルナシに似たウラジロマタタビがありましたので期待して行ってみました。


ウラジロマタタビの実↑

残念、今年は多くの実がついていないようです。
ただ一つ、実がありましたので紹介しましょう。
はじめ頃はサルナシかな?とも思いました。
シマサルナシが海岸近くにあると聞きましたのでそれかとも思ったことがありました。
私はシマサルナシをまだ見たことがありません。
ウラジロマタタビ(スケッチ)は実がたくさんつき葉の裏が白くなります。
その点がサルナシやシマサルナシと違うようです。
サルナシの変種がウラジロマタタビに当てられています。
たった一つのウラジロマタタビの実を輪切りにしてキウイ・フルーツと比べてみました。


左がウラジロマタタビ、右はキウイフルーツ↑

大きさは違いますが形や色などよく似ていますね〜
この後、ウラジロマタタビを食べてみました。
まだ酸っぱいところがありましたがキウイの味とよく似ています。
ただマタタビの味のような粘膜を刺すような刺激があります。
ちょうどトウガラシの辛さを控えめにした!そんな味です。
キウイは中国で自生するサルナシの仲間を品種改良したと言われています。
なるほどね〜


カラスノゴマの花↑

つり橋から少し登ったところに朝霧に包まれたカラスノゴマの花が咲いていました。
シナノキ科のこの植物をあまり見ることはありません。
シナノキ科はシナノキやボダイジュ(菩提樹)などの木本のイメージが強くカラスノゴマのような草本も含まれているんですね。
カラスノゴマ!それにしても覚えにくい名前です。
カラスがどこをゴマ=胡麻にするんでしょうね!牧野植物図鑑を見ると『その種子をカラスの食べる胡麻に見立てたもの!』とあります。
よく似た名前で間違いやすいキツネノマゴという植物があります。
キツネノマゴ(キツネの孫)も近くに咲いていました。
マゴだとかゴマだとか、命名をするのも大変です。

そのほかにはマルバウツギホソバタブ、カギカズラなどの暖かい地方の樹木が目に付きます。
コマツナギボタンズル・逃げ出したニラの花などがありました。

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